フレグランスさんより
冬の消毒(石灰硫黄合剤)
実寸です
今年の一月にHISAKOさんの所にカキコしたのが 
オーガニックに「石灰硫黄合剤」に詳しく載っていますんで (この下の欄参照)
今回は施し方を写真付きで説明します

これは あくまで私のやり方で 皆さまに少しでもご参考になればと思いまして 書いてみました

冬の石灰硫黄合剤は 古くから落葉果樹生産農家で使われたもので 殺虫殺菌の効果があります
広い場所なら 噴霧器で散布しても良いんですが 散布しますと石灰分が白く(写真参照)周囲を汚すのと 
鉄が錆びるので 車やフェンスに害を及ぼしますので 私はハケで塗ります

効果は ウドンコ病の軽減 カイガラムシ アブラムシ ハダニの卵の撲滅です
 塗った残りの薬剤を300〜500倍にしてジョーロで土壌散布しますと黒点病の殺菌になるようです

塗る時期は今から2月初旬までが良く 新芽が出てからだと薬害が出ます

塗るバラは 地植えの1.5b位までのと 鉢植えバラです

冬剪定は東京近郊では 1月中旬からが良く なぜなら速めに剪定しますと芽が動き出す事があります 
バラは最低温度が4度以下になると休眠状態になると言われています それが当地で1月中旬ごろなんです

私は1回目を正月休みにしますんで 塗るとき剪定する少し上までぬっこきます(写真上)

フレグランスさんより
続きです
実寸です
下の写真がその後剪定した後のです

薬剤の作り方 ハケの種類等はオーガニックのを参考にして下さい

つるバラは ウドンコにかかり難いのと でても軽いのと 長くて面倒なんでやりません


石灰硫黄合剤について 投稿者:フレグランス 投稿日:2001/01/25(Thu) 11:37:41
これはあくまで私の施し方と薬剤に対する考え方です


石灰硫黄合剤

これは科学合成薬剤ではなく 日本古来からある鉱物の硫黄と石灰です
石灰はご存じの冬蒔く苦土石灰の元でpHの調節にも使われているものです
硫黄は温泉の元にもなり 
結構濃くてピリピリする硫黄泉にこれは良い湯だなんて入っているものです
 皮膚病に効果があるのは 殺菌力のお陰と思います
で、危険ではありませんが 強アルカリ性と云うことです 
なので酸性の強い木酢液との併用は絶対避けてください
この薬剤は元々果樹生産農家や植木業者が使っていて 
バラの生産者や盆栽などで使われ初めました 
それが一般の園芸愛好者にも使われだしました 
で、元々は噴霧器で大量にに蒔かれていましたが 
この薬剤の欠点として鉄をサビさせる 
石灰分で一周間後位に噴霧した所が白く汚れるんです
 都会地の庭やベランダではこのやり方が 不向きで
バラを育てている方はいつの頃か 刷毛で塗るようになってきました

施し方
まず 薬剤の説明書をよく読むこと
服装は薬剤が着いても良いもの 手袋は炊事用ゴム手袋など

私が施す品種
 四季咲き性の短く剪定する品種が中心
 あとORでウドンコが出やすい R・ムンティ シャルルドミル ラ・マルメゾンとその仲間など
   耐病性のあるシュラブ ランブラー つるはやりません 
なので   刷毛で充分です

施す時期
 12月末〜2月初旬の新しい葉が出る前(休眠期)
     次の日まで雨が降らない時を選ぶ

薄め方 
容器はペットボトルを1500CC入る位で切り
 まず計量カップで水1000CC入れ印を付けさらに140CC入れ印を付けます
 で、水を1000の所まで入れ薬剤を140CC加えると約7倍の濃さの液が出来ます
 それに点着剤を入れ良くかき回します

刷毛塗り 
刷毛は合繊のアクリル性が良いです ホームセンターにあります  
 獣毛の刷毛はアルカリが強く固まってしまいます
   塗る場所を少なくするため 私は強剪定です
   まだ花が咲いて剪定前のは 剪定予定の少し上まで塗っときます
 花が終わったら切ります 裏側も良く塗る

回数
 出来たら2回 塗って3〜7日で石灰分が白くなりますんで
   塗り残しがあったらそこを丹念に

残った薬剤 
刷毛塗りで余った薬剤は 約300倍にしてジョーロで土壌の表面に散布 
黒点の菌は土壌で冬越すると云われています
   瓶の薬剤は有効期限が書いてありますが2・3年は大丈夫です 
暗冷所に保管使うときは よく振って使ってください

効果 
春の薬剤散布が少なくてすみ 減農薬につながります
   ウドンコは一番花まで押さえられます 貝殻虫 葉ダニ アブラ虫もかなり少ないです  
   その他 リンゴ ナシ サルスベリなどの落葉花木・果樹に施しますと
ウドンコや殺虫殺菌効果があります



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