ERはデザイナーズブランド? 投稿日:2003/10/30 (木) 23:11:28
これは秋の夜長にチョット切り口を変えて書いた戯言と思って読んでください。

我々はバラをOR、HT、FL,CL、なんて分け方をしています。
その方が性質も分かりやすく育て方もなんとなく分かるからかも知れません。
またきちっとしないと落ち着かない
日本人(少しオーバー)の真面目な事もあるのではないかと思います。

では、イングリッシュローズ(ER)は何に当てはまるのでしょうか。
人によってはシュラブローズと云う方もいますが全てがあてはまる訳ではありません。

ERは作出者のデビッド・オースチン(彼は自分のことをクリエーターと言っています)が
自分の理想を追求して創りだしたもので
コンセプトは「ORの魅力ある美しさとモダンローズの
長所を合わせた理想的なバラ」が目標だと言っています。
イングリッシュ・ローズの括りから品種名も英国に関する歴史、文化や、
シェイクスピアの物語からなど、
また自分のファミリーなど英国に関係あるものから命名したのが多いですね。

で、ERを創り出すため原種、OR、シュラブローズ、CL、に
現代バラのHT,FLと交配して毎年8万〜12万粒の種子を蒔き
そこから選別をくり返し、自分のテイストに合った物だけを残し、
それを最終的には強健性、耐病性などのテストをクリアーしたものだけを
新しい品種として発表しています。

ここからが肝心で、ERはあくまでDAの理想の世界で
コンセプトに合ったものなら四季咲きにこだわらず性質も千差万別、
交配親によっては小型からツルバラまで多岐にわたり、
極端に言えば品種の数だけ性質も違うなんてことになります。

私見ですがERは今までのカテゴリーでは割り切れず、
DAと言うクリエーターのテイストで作り出された
デザイナーズブランドは言い過ぎですが、
キャラクター性の強い「ブランド」と考えたら、
その性質の違いも納得出来るような気がします。
私も長く苦しんだ後分かった事で、
長い間それがわからずERを育てて品種によってまるで性質が違い
思うようにいかず戸惑い、それが深みにはまった原因でもありました。

ERは素敵なバラです。
大きくなる品種もその気になれば剪定することで鉢植えで育てられます。
この場合品種によって秋咲きにくくなる品種もありまが、
四季咲き性がとても良いのも沢山あります。
どうか気に入った品種を自分流で育てて見たら如何ですか。

写真はイレーヌワッツです。
DAはこれをERの仲間に入れ「ERの特性をすべて備えた、
美しいバラ」とカタログで言っています。
初め私も違和感を感じましたが
どうもDAのコンセプトにあえばなんでもありの気がします
なのでくどいようですが品種によって性質はまちまちです。

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